中学校の内申点について(山形県の場合)
◎内申点とは
中学3年生になると、進路指導で説明を受けるとは思いますが、高校入試の際、受験する高校側に中学校から提出される生徒の調査書(内申書)に書かれる評定の合計を点数化したものです。評定とは、国語・社会・数学・理科・英語・美術・音楽・体育・技術/家庭の9科目の5段階評定のことで、すべて5になると45点満点になります。この評定の合計と入試で受ける5教科の得点の合計点(学力検査の成績)を各高校が定める比率で換算して500点満点の点数にした上で合否判定を決めます。
◎どうやって内申点が決められるか
山形県の場合、3年生の1学期と2学期の評定で決められます。前期・後期制の中学校の場合は4月から12月上旬までの成績で評定が決められます。1・2年生の時の評定も調査書には記載されますが、点数化されません。つまり、3年生の12月上旬までの成績で内申点が決定されます。
ところで、1学期の評定が3で2学期の評定が4になった場合、調査書には3か4のどちらか評定が記載されますが、どちらに記載されるかは中学校の先生の判断になります。そのため、自分の内申点は、1学期の評定の合計と2学期の評定の合計を合わせて2で割った値が目安です。前期・後期制の場合は前期の評定の合計が目安です。尚、技術と家庭が別々の評価の場合は足して2で割って計算します。
実際、内申点がどのくらいになるかは、12月下旬にある三者面談の際に、担任の先生に「内申点は○○点くらいですか?」と聞けば、「そのくらいかな」という程度は教えてもらえるようです。(○○点は自分の評定から出した目安の点数のことです。)はっきり何点という先生も稀におられます。
◎部活動や生徒会活動などはどう反映されるか
調査書には1・2年生の時の評定以外に、部活動や生徒会活動、学級活動などについても記載されますが、やはり点数化されるわけではありません。点数化されていないものは、合否判定に使うのは非常に使いにくいです。例えば、生徒会長をした人と部活動で地区大会で個人優勝した人のどちらが上かという判断はしにくいはずです。そのため、合否のボーダーライン上にいる場合であれば、何もない人と比べれると考慮されますが、ボーダーラインを大きく下回った場合は、県立高校では考慮されないと思ってください。
では、部活動や生徒会活動などは入試にあまり意味がないのかといえば、そうではありません。推薦入試では、内申点の他に、部活動や生徒会活動などの実績がないと自己推薦できない高校があります。推薦入試を受ける場合は、重要になります。