令和8年度前期(特色)選抜の概要(米沢市内の県立高校)

◎最初に

 正式な各高校の概要は山形県のHPで確認してください。

 「山形県R8入学者選抜情報」で検索し、置賜地方の県立高校は南学区をクリックしてください。ここでは「アドミッション・ポリシー」と「検査方法及び各検査方法の評価の観点」は省略しています。

 

◎アドミッション・ポリシーとは?

  アドミッション・ポリシーとは、各高校で求める生徒像のことで、各高校で「どのような生徒に来てほしいのか」ということを具体的に列記したものです。入学したい高校のアドミッション・ポリシーに自分が当てはまるかどうかは確認しておいた方が良いです。入学したい高校のイメージがある程度分かります。

 

◎米沢興譲館・探究科

【募集定員と検査日】

 定員の10%程度(最大12名)・B日程:令和8年2月3日(火)

【出願要件】

 次の(1)及び(2)に加え、それ以外の要件のいずれか一つ以上に該当する者

(1)キャリア形成に係る要件

 入学後も粘り強く、より高度な学習に取り組む意欲のある者

(2)成績評定に係る要件

 国語・社会・数学・理科・英語の各評定を2倍したもの(最大50)と音楽・美術・保健体育・技術家庭の各評定(最大20)の合計(最大70)が65以上の者

(3)探究活動等に係る要件

 次のアまたはイのいずれか一つ以上に該当する者

ア:中学校において探究学習または課題研究に意欲的に取り組み、その成果を学校の内外で発表し、顕著な実績をあげた者

イ:数学・理科・英語に係る探究的な活動等に関連した県レベル以上のコンテストにおいて顕著な実績をあげた者

(4)資格取得に係る要件

 実用英語技能検定(英検)準2級以上またはそれに相当する英語力(*CEFR A2 程度以上)を有する者、または実用数学技能検定(数検)準2級以上を有する者

*CEFR A2とは、英検以外の英語の試験団体が実施する資格試験で、例えばTOEFL JuniorやTOEICなどがあります。どの程度必要かは「CEFR(セファール) 対照表」で検索してみてください。

【選抜の方法及び割合】

 調査書(学習の記録、「学習の記録」以外)【25%】、学力検査(総合問題)【50%】、個人面接【25%】

【コメント】

 成績評定に係る要件は、通常(5教科を2倍にしない状態)の内申点で42~43以上(ただし、5教科で評定4が3つあれば不可)であれば条件を満たしますので、探究科を目指す人であれば到達できている人はかなりいると思います。成績評定に係る要件以外にもう一つ必要で、探究活動等に係る要件または資格取得に係る要件のどちらか一つは必要です。この中では英検準2級が一番取りやすいと思います。数検準2級は高校の数学IAの基礎的内容を含みますので取得は難しいと思います。探究活動等に係る要件はどの程度のことが必要かは面談の際にでも中学校の担任の先生に聞いてみてください。

 調査書と個人面接ではほぼ差がつかないので、合格するには学力検査の総合問題のでき次第で決まるはずです。どのような総合問題になるかは不明ですが、米沢興譲館のような進学校で作られる問題ですので、今まで行われた一般入試の問題より難解な問題になるはずです。今後、総合問題の試作問題等が公表されるかどうか分かりませんので、現時点は何とも言えないですが、探究科の前期(特色)選抜の倍率は後期(一般)選抜の倍率より低くくなると思います。もし、出願要件を満たしているのであれば、挑戦してみてください。

 尚、前期(特色)選抜の倍率が1.00倍を下回って定員割れの状態でも、総合問題の成績が極端に悪い場合は不合格になるはずです。

 

◎米沢興譲館・普通科

【募集定員と検査日】

 定員の10%程度(最大18名)・B日程:令和8年2月3日(火)

【出願要件】

 次の(1)から(3)の全ての要件に該当する者

(1)キャリア形成に係る要件

 入学後も明確な目的意識と高い進路目標を持ち、学習に取り組む意欲のある者

(2)成績評定に係る要件

 9教科の評定合計(最大45)が40以上の者

(3)探究活動等に係る要件

 次のアからウのいずれか一つ以上に該当する者

ア:生徒会役員(生徒会長、副会長、事務局長、各種委員長等)として、積極的に生徒会活動に取り組んだ者

イ:ボランティアまたは地域活動において、校外の団体等に所属して、積極的かつ継続的に取り組んだ者

ウ:スポーツ・文化活動等において、他に誇れる取り組みを行った者

 【選抜の方法及び割合】

 調査書(学習の記録、「学習の記録」以外)【25%】、学力検査(総合問題)【50%】、個人面接【25%】

【コメント】

 成績評定に係る要件が内申点で40以上ですので、後期(一般)選抜であれば探究科が狙えるレベルです。そのため、探究科ではなく、普通科がよいと考える人でなければ受検しないと思いますので、それほど志願者が多くならないと思います。もし、出願要件を満たし、普通科がよいと思うのであれば、挑戦してみてください。探究活動等に係る要件のイとウに関しては面談の際にでも中学校の担任の先生に聞いてみてください。

 探究科と同様に調査書と個人面接ではほぼ差がつかないので、合格するには学力検査の総合問題のでき次第で決まるはずです。前期(特色)選抜の倍率が1.00倍を下回って定員割れの状態でも、総合問題の成績が極端に悪い場合は不合格になるはずですが、探究科より基準が低いはずです。

 

◎米沢東・普通科

【募集定員と検査日】

 定員の30%程度(最大56名)・A日程:令和8年1月20日(火)

【出願要件】

 次の(1)及び(2)の要件に該当する者

(1)成績評定に係る要件

 国語・社会・数学・理科・英語の各評定(最大25)と音楽・美術・保健体育・技術家庭の各評定を2倍したもの(最大40)の合計(最大65)が40以上の者

(2)その他の要件

 次のア~カのいずれか一つ以上に該当する者

ア:生徒会活動において、生徒会長、副会長、事務局長、各種委員長、学級委員長を務めた者

イ:スポーツ活動において、県大会出場または地区大会3位以上の実績をあげた者

ウ:文化的活動において、地区大会以上の大会で入賞(入選)した者

エ:資格の取得に取り組み、実用英語技能検定(英検)、日本漢字能力検定(漢検)、実用数学技能検定(数検)のいずれかで3級以上を有する者

オ:ボランティアまたは地域活動において、校外の団体等に所属し、これまで活動した経験を有する者

カ:ア~オには該当しないが、これらの要件に係る活動に意欲的に取り組んだ者

【選抜の方法及び割合】

 調査書(学習の記録、「学習の記録」以外)【70%】、集団面接【10%】、作文【20%】

【コメント】

 成績評定に係る要件が通常(実技4教科を2倍にしない状態)の内申点で28以上(ただし、実技4教科がすべて評定3以上)ですので、その他の要件を満たせば、出願が可能な人が多いと思います。その他の要件の内、ア~ウに当てはまらない人はエの英検・漢検・数検のいずれかの3級を10月までにとる必要があります。オとカはどの程度のことが必要かは面談の際にでも中学校の担任の先生に聞いてみてください。昨年度のR7年度は前期(特色)選抜に113名が志願し、定員の30%以内で最大48名が合格しました。R8年度からは定員の30%程度となり最大56名まで枠が増えます。恐らく、今年度も出願できる人はほとんど出願する可能性が高いですので、前期(特色)選抜の倍率は高くなると思います。調査書の割合が70%もあるので、基本的に内申点が高くないと合格できません。目安としては前期(特色)選抜の倍率が1.5倍(志願者84名)以上になると、内申点の換算点で50以上は必要になる思います。9教科すべての評定が4であれば52ですので、実技4教科の平均評定を4以上にする必要があります。倍率が1.2倍(志願者68名)程度であれば、内申点の換算点で46以上でも合格できるとは思いますが、45以下では倍率が1.2倍未満にならないと合格するのは厳しいと思います。前期(特色)選抜で合格するには、できる限り内申点を上げてください。

 

◎米沢鶴城・工業科

【募集定員と検査日】

 定員の50%以内・A日程:令和8年1月20日(火)

 機械加工科・機械制御科(最大40名)、電気情報科(最大20名)、建築科・環境工学科(最大40名)

【出願要件】

 次の(1)の要件に該当する者

(1)成績評定に係る要件

 評定合計(最大45)が23以上の者

【選抜の方法及び割合】

 調査書(学習の記録)【30%】、調査書(「学習の記録」以外)【30%】、個人面接【40%】

【コメント】

 成績評定に係る要件が内申点で23以上のみが出願条件ですので、9教科で評定3が5つと評定2が4つあると条件を満たします。そのため、ほとんどの方が出願できるはずです。また、調査書(学習の記録)に当たる内申点の割合が30%と低いので、調査書(「学習の記録」以外)に当たる部活や生徒会活動などで活躍して、個人面接で受け答えがしっかりできていれば、内申点が23に近くても逆転できる可能性が高いです。ただ、内申点が高い人ほど有利ですので、工業科であれば27以上を目指してください。

 昨年度の場合、機械類への自己推薦入試志願者は18名、一般入試志願者は33名で合計の志願者は51名、電気類への自己推薦入試志願者は5名、一般入試志願者は10名で合計の志願者は15名、建築環境類への自己推薦入試志願者は16名、一般入試志願者は36名で合計の志願者は52名でした。仮に昨年度と同じ合計人数の志願者が各類の前期(特色)選抜を受検したとすると、電気類は全員合格し、機械類11名、建築環境類12名だけが後期(一般)選抜を受検することになります。そのため、前期(特色)選抜でほとんど合格し、後期(一般)選抜を受検する人は全志願者の5分の1未満しかいない状態になります。

 

◎米沢鶴城・商業科

【募集定員と検査日】

 定員の50%以内(最大40名)・A日程:令和8年1月20日(火)

【出願要件】

 次の(1)の要件に該当する者

(1)成績評定に係る要件

 評定合計(最大45)が23以上の者

【選抜の方法及び割合】

 調査書(学習の記録)【30%】、調査書(「学習の記録」以外)【30%】、個人面接【40%】

【コメント】

 成績評定に係る要件が工業科と同じ内申点で23以上のみが出願条件ですので、商業科を目指す人はほぼ全員が出願できるはずです。また、工業科と同様に調査書(学習の記録)に当たる内申点の割合が30%と低いので、調査書(「学習の記録」以外)に当たる部活や生徒会活動などで活躍して、個人面接で受け答えがしっかりできていれば、内申点が多少低くても逆転できる可能性があります。しかし、商業科は人気が高いので、内申点が最低27以上ないと、逆転するのは難しいと思います。できれば、商業科は30以上を目指してください。

 昨年度の場合、商業類への自己推薦入試志願者は40名で24名が合格し、一般入試志願者は51名で合計の志願者は75名でした。仮に昨年度と同じ自己推薦入試志願者が各類の前期(特色)選抜を受検したとすると全員合格し、後期(一般)選抜を35名が受検することになります。尚、昨年度の自己推薦入試の出願条件は内申点が27以上でした。

 

◎米沢鶴城(定時制)・総合科

【募集定員と検査日】

 定員の20%以内(最大10名)・A日程:令和8年1月20日(火)

【出願要件】

 次の(1)の要件に該当する者

(1)学校説明会への参加等の要件

 次のア、イの両方を満たす者

ア:本学科は実施する学校開放日に参加した者(見落とし厳禁)

イ:本学科を志望する動機及び目的意識が明確である者

【選抜の方法及び割合】

 調査書(学習の記録)【20%】、調査書(「学習の記録」以外)【20%】、個人面接【30%】、作文【30%】

【コメント】

 定時制総合科は成績評定に係る要件がなく、学校開放日に参加しないと出願要件を満たさないので、前期(特色)選抜を受検したい人は米沢鶴城高校のホームページを定期的に見ておいてください。定時制総合科は前期(特色)選抜、後期(一般)選抜ともに個人面接があり、卒業するまで頑張れるかをチェックされますが、面接官(2~3名)からの質問にしっかり受け答えができれば、特に問題ないはずです。ただし、作文は必ず書かなければ不合格になりますので、作文だけは必ず書けるようにしておきましょう。尚、後期(一般)選抜でも、5教科の入試問題がほとんど解けない状態で国語の作文問題を書かないと不合格になる可能性がありますので、作文からは逃れられないと思ってください。作文が書けない人は高校の授業についていけないと判断されます。

 定時制総合科は来年度令和8年4月から、米沢鶴城高校の校舎から、旧米沢商業の校舎へ移転します。それに伴い、現在の夜間定時制から昼間定時制に変更になり、授業時間が9時頃から13時頃までとなります。尚、定時制は4年かけて高校を卒業することになります。

 また、定時制総合科を目指す人は、前期(特色)選抜を受検するかどうかに関わらず、学校開放日に参加した方がよいです。学校開放日で行われる定時制の仕組みの説明をよく聞いておくと個人面接の際に定時制の仕組みを理解しているかどうか質問されますので、答えやすくなると思います。